2011年6月13日月曜日

[実感] 通う

10日の晩から昨日までの週末で、宮城に行ってきた。
東京に住む高校時代の友人と7人での団体で。
前回、お金をかけ過ぎてしまったので少し迷ったが、
通う事を実現するために、行ってきた。
実際の負担はだいぶ軽く済んだし、2度目が実現してよかった。
場所は同じく石巻市。無理せず続けるため同じ場所にした。

着いたとき、ボランティアセンターに集まっている人の多さは、
前回4月半ばに行った時と、同じ程度ぐらいか。別の場所にツアーの人々が集まっていたから、
その分多いのか。5月の連休を見ていないが、どんな感じだったのだろうか。
僕らは7人で車で向かい、僕自身石巻の手伝いは3度目だったのでリーダーとなり、そのまま班に振り分けられた。
心配だったが身内100%のメンバーなので、まあなんとかなるかと。

伺った先は石巻港エリア。目の前はちょっとした用水路、道路、工場でその先にすぐ海がある。
周囲は電線がまだ足れていたり、大きな瓦礫が横たわっていて、前回2度の場所に比べても作業量が目に見えて多そうだった。緊張したが、先方がかなり物腰柔らかな方だったので、作業しやすかった。

ニーズ表には、泥の掃き出しとあるので、家をまた使えるようにするために掃除をするのだと、つい思ってしまったが、聞く程に、最終的には家を取り壊すとの事。気になっているのは、家の衛生状態だという事だった。

人によっては、取り壊す予定の家を片付けても仕方ないと判断するだろう。
反面、貴重品が探し尽くせてなければ、なかなかあきらめる訳にもいかない。
ご本人は精神的にも体力的にも複雑であると察する。そこまでしか、どういう感じなのかはわからない。

ただ、泥を掃き出す。冷蔵庫を外に出す、(水で浮き上がり、下がった時に)洗面台にひっかかってしまった洗濯機を下ろして、外に出す。倒れかけの食器棚を安定させる。
泥を中を探りながら掃き出して行く。いくつか貴重品が出てきて、ご本人は喜んでいた。

気になる事を一つずつ片を付けて行く。
それで納得して前へ進んでもらう事、それが今回の作業とも思えた。

14:46、ちょうど3ヶ月目。狙った訳じゃないけど、現地で黙祷する事になった。
貴重な体験だ。

作業は気心しれた面子だったので、連携はかなりよく、がんばりきれたと思う。
泥の量はすごかった。

センターに戻って、報告書を書く。
推測するに、ニーズ表は全て言葉だけのやり取り。
可能ならば写真でやり取りする方が、より道具を準備して、人数も合った状態で作業できると思った。
依頼する側も作業量や状況を伝えきれているとは思えず。
センター側も受付の段階で、多少のカウンセリングができると、どういう作業をすればいいのか的確になりそう。
一日で終わらなかった場所は、その状況をやはり写真と作業者の立場でのコメントを引き継げば、情報を補完できそう。そのような提案、要望を書いておいた。
まず動く事が先決の状態だったから、今後、余裕が出てきたら少しづつそのような運用も工夫していければいいのか。

その後、気は引けたが女川へ。
道路際のがれきは撤去されていて、少しづつは進んでいた。でもその程度。
ちょうど、海からの冷たい風に変わったタイミングのようで、太陽の輪郭が見えるくらいの濃いもや。
ある程度より高い所が雲がかって見えない。
気温も夏を思わせる石巻と打って変わって半袖で肌寒い。
魚のような臭いが一面に漂っている。おそらくずっとここにいる人は慣れてしまって、感じていないかもしれない。
状況に加えて、そのようなシチュエーションとなり、たまたまだとわかっていながら、
なんでこんな景色になるんだと。

その後は石巻の道の駅で風呂に入り、イオンで食事。
なんか、ギャップが激しくて、どう考えていいものか。
普段通りできる事はやればいいので、その通りでいいのだけど。

日曜日は、松島の遊覧船に初めて乗った。
松島の外側の小島の様子も垣間見えた。
乗船客は観光のために乗っていて、町も観光船が動かなきゃ成り立たないだろうから、
それはいいんだけど、その景色をよく見れば、その小島の家も被害があるわけで、見えないけど、流されてしまったものは、その目の前の海に沈んでいるであろう。
なんかシュールで妙な感じだった。

次はいつ行けるかな。

一緒に行ったうちの一人、瀧さんのブログも合わせて読んでみて下さい。
http://takana.exblog.jp/15745668/

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